「自分が思っている自分と、人から思われている自分が違う」の思い込み。

 90日コーチング中のクライアントさんが、1つイベントが無事に終了したので、次の目的地をイメージするセッションがありました。しかしどうも夢物語のような雰囲気になってしまいました。なんだか地に足がついていない感じ、何が不足しているのか? 


 私は「0歳からの自分史を書くこと」を次までの課題として投げかけました。理由は「自分のことを知るため」です。今まで、そういう振り返りをしたことがなかったのは、振り返りたくないからという理由のようでした。振り返りたい過去ならば、先に言われる前に、振り返っているものです。でも、振り返りたくないというのは、振り返りたくないものがあると思い込んでいるだけかもしれません。

 クライアントさんは、次のセッションぎりぎりになって振り返ったそうです。1歳ずつ刻んで思いつく出来事を書いてみたようでした。するとある集まりで、自分を振り返ったことが役に立ったようですし、そのときに「自分が思っている自分と、人から思われている自分が違う」ことが浮き彫りになったようでした。ここまでわかったところで、セッションを迎えました。
 


 自分が思っている自分と人から思われている自分が違うということは、自分の見方に癖があるとか、人からのフィードバックには、これまで耳を貸さなかったとかで、そうなります。私が話を聞いて感じたことをフィードバックしました。

 「子供のころ親に甘えたことがない」とクライアントさんが今そう感じている事実を私は問いただしてきました。

「子供は親に甘えないと生きていけないものです。だから、全員甘えていると言えると思います。もし、甘えてきたと感じてみると、何か気持ちに変化は感じられますか?」

 早速クライアントさんは、気持ちに変化が生じ始めていったご様子でした。そのほかにも、「私は・・・なところがあるので」とおっしゃったことも、細かく問いただしてみると、「そうだったのか!」とまた気づき、すべての傾向がはっきりと見えてきて、最後には「受け取り下手」と診断されました。(笑)

「この見方がデフォルトとなると、今から幸せ度がかなり増してしまいますよ!」と私は続けました。色々な事象にクライアントさん専用メガネをかけて見てきた世界が、「ありのまま」に見えてしまうと、涙があふれてくるほど幸せなことだらけに気づくのです。

 まだまだ話は続き、ものの見方がどんどん覆されていったのです。ものすごい除雪車がクライアントさんの心の中の大掃除をした感じです。
 私自身が毎日瞑想をしているのもあるのか、クライアントさんのメンタルブロックにとても敏感に気づけます。だからその場で現行犯逮捕となり、Let it go! です。(笑)

 セッション後のクライアントさんは、もちろんすぐに世界が変わり、面白いことになっていました!