今やっていることを発展させる変化と、挑戦を重ねることでの変化の違い。

 あるクライアントさんが転職活動中で、未来の自分がどうありたいか? を質問され、どんなスキルアップをしていけばいいかは語れたけれど、「スタイルは?」と聞かれ、考えたこともない質問で答えがでてこなかったようでした。

 「スタイル」が一体何を意味するのか? 答えが出てこないということは、質問者の「スタイル」の概念さえも想像できていないということです。一体なんでしょうか?

 私も対話していきながら、だんだんとフォーカスが合い、みえてきました。きっと「在り方」のことです。

 スキルアップ以外で、成長と感じられることは何でしょうか? 

 例えば、人から相談されるようになったり、発信するようになったり、教えたり、伝えたり…と、「与える人になる」ことはどうでしょうか。スキルアップは自分で努力すればできますが、人に影響力を与えるようになると、急に過去の延長線にはないものになります。完全に未来の新しい自分です。面接では、そこの答えが求められていたのでしょう。

 私が27歳のときに「店長になりたいです」と転職で話したことは、自分の在り方についての野望を語っていたことになります。その後、ブログをはじめたことで、発信する側になりました。そのうち副業をはじめ、人前で話すように。過去の自分がやったことのない挑戦を重ねていったら、ステージが変化していたのです。


 自分の考えられる範囲の中で、発展することを考えがちです。過去からの延長でスキルアップしていくことだけ考えているうちは、横移動。次元の違うことをするのは、縦移動のイメージです。つまり3次元になって、ようやく4次元の扉が開く感じになりませんか? (笑)

 ちょうどクライアントさんは、セッションの直前に面接があったそうで、そこでの疑問を対話することができました。これから先方にメールするようなので、このセッションがあったことで、「スタイル」について、相手に語れることになりました。これも流れですね。未来から引っ張られている気がします。自分の枠から抜けるには、自分でコントロールして、辿り着く考え方を手放すことが必要です。


 私はアパレルに入社して2か月後、「店長やりますか?」と頼まれました。「待ってました!」となったのです。