NHKの番組「100分de名著」2月は、エーリッヒ・フロム「愛するということ」が放映されています。先ほど、クライアントさんが教えてくださって、オンデマンドで1回目を観たばかりです。今日の23時15分からは、2回目「傷つくのが怖い」が放映されます。
この本は、3年前に初めて読みました。そのときの感想がこちらの記事に書いてあります。自分で書いた2011年6月の記事ですが、「愛を習得できるのかしら?」とはてな状態の自分がそこに垣間見えます。
この本は、3年前に初めて読みました。そのときの感想がこちらの記事に書いてあります。自分で書いた2011年6月の記事ですが、「愛を習得できるのかしら?」とはてな状態の自分がそこに垣間見えます。
フロムいわく、「愛は、鍛錬によって身に付けるべき技術である」と、そのときは、そうなのかもしれないという捉え方をしていましたが、今こうして月日が経って思うことは、「鍛錬だ」と思える自分がいます。
フロムがおっしゃるにはこうです。
「1人でいられるようになることは、愛することができるようになるための必須条件である。もし、自分の足で立てないという理由で、誰かしらにしがみつくとしたら、その相手は命の恩人にはなりうるかもしれないが、二人は愛の関係ではない。逆説的ではあるが、一人でいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ」。
私にとって衝撃的な一文でした。その言葉が体の中を響き渡りました。愛は二人のことなのかと思っていたからです。また、一人でビジネスをする運命に自分が進んでいたことが、必然と思えました。きっと「愛」の勉強をするために、必要な時間を与えられたのだと。つまり、一人でいる時間を大切にすればするほど、「愛するということ」という体験がきっと待っているのだろうと思えました。
私は、フロムの言葉を真に受けて、2010年から、愛することができるようなるため、なるべく一人でいる時間を大切にしました。そのころから、毎年ヨーロッパひとり旅にも出かけるようになったのです。
そして、フロムの本の影響で、自分がこんなにも別人になるとは! と驚いています。
フロムのおっしゃることを実行すれば、これが「愛」というものではないだろうか? と感じる瞬間が増えると実感しています。それは、以前に「これが愛だわ」と思っていたものと違うものに感じているのです。その変化が、もしかしたら、私も習得の方向へ来ているのかな? と実感できるところなのです。
みなさんも、勇気を持って習得してみませんか! とちょっとお薦めしたい本なのです。
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